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「小学四年生」講談社、1958(昭和33)年4月号~1959(昭和34)年3月号
「小学五年生」講談社、1959(昭和34)年4月号~1960(昭和35)年3月号
第(2)章「鉄の怪人」より
「どうだね、おどろいたろう。こんな、人間とそっくりのロボットなんて、世界のどこをさがしたって、いやあしないよ。わしは、これを発明するのに、五十年もかかったのだからなあ」
おじいさんは、鼻を動かして、じまんするのでした。北見君は、ほんとうにおどろいてしまいました。そして、このしらがのおじいさんが、なんだか、神様のように、えらく見えてくるのでした。
「鉄人Qは、歩いたり、ものをいったりするほかに、何ができるのですか?」
「なんでもできるよ。こいつは、ちえがあるのだ。ものを考える力があるのだ。字も書けるし、本も読めるし、算数だって、きみよりうまいかもしれないよ」
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